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2k540 AKI-OKA ARTISAN
@東京・秋葉原/御徒町
2011年11月05日

JR秋葉原駅の休日は、一種異様だ。現代ニッポンを良い意味でも悪い意味でも象徴している。ガンダムにAKBのカフェが高架下に作られ、行列を作っている背後には大きな箱のビルが建ち並ぶ。これが、クール・ジャパンの東京の姿か。
と、そんなカフェを横目に見ながら、高架沿いに歩くこと10分弱。焼き肉屋を通り過ぎたところに突如現れる白い工房群。それが2k540(にーけーごーよんまる)だ。
東京駅から2kmと540mの地点。鉄道用語をそのままネーミングしたここは、今年に入って出来たばかりのニュースポット。秋葉原駅からもお隣御徒町駅からもほぼ同じぐらいの距離にある。だからAKI-OKA。メインの入口は、秋原場駅から行った方が近い。ARTISANはフランス語で職人。東京スカイツリー開業前に、何かと話題の東京の東側。もともと職人の街だったエリアに、モダンな造りでできた、これも伝統を受け継ぐ「クール・ジャパン」の姿だ。

一番気に入った木工細工のお店「hacoa」。木の温もりを持った斬新なアイテム勢揃い。檜の匂いと肌触り抜群でついつい買ってしまった「ひのきの木玉」は5個入って400円。

イベントスペースやコーヒー屋、軽食屋もあるが、やっぱりメインは手作り工房の直売所といった感じのお店たち。ジュエリーや革製品、帽子や傘などある中で、寝具専門店の「□○△」には、ず〜っと触っていたほどすべすべサラサラの毛布があったり、「卓屋」にはちゃぶ台がモダンに売られていたり。特別展の一枚板のテーブル展も、テーブルはもちろん、椅子がなんだかよかったな。

各店舗にはアルファベットが振られているので、迷うことはないし、そもそもほぼ一本道なので散策しやすい。とにもかくにも、面白くてついつい触ってしまいたい物ばかりがそろっているといった印象で、最後は「日本百貨店」で、各地方の名産品を物色しながらフィニッシュというのがいいかと。つまり、秋葉原方向から入って、ぐるっと一往復して戻ってくる感じ。途中、途中にはベンチもあるので休憩できて嬉しい。

一回じゃもの足りないので、何度も通って、顔なじみにでもなって、買い物しながら交流する場。そういうスペースだと思う。