バスタ


バスターミナルを「バスタ」と称して新宿にオープンしてから7年。この新宿の成功が、バスタを全国に広げようとしている(国交省のバスタプロジェクト)。今年には東京・八重洲のバスタも本格的に稼働し始めた。

今、すでに事業化されているのは品川駅の西口、神奈川の追浜駅、新潟駅、近鉄四日市駅、神戸三宮駅、広島の呉駅の7か所。札幌や仙台、埼玉県の大宮など15所で整備に向けた調査が行われているという。

長距離バス、高速バスなどは、それまで点々といろんなところに乗降場があり、鉄道の駅からも遠かった。それを一か所に集約するターミナルか。それも、「駅」に隣接させ、商業施設なども誘致した大型ビルにするのが特徴だ。

観光客にもわかりやすく、バス停が点在しているために起こっていた停車中のバスが原因の混雑。それらも解消するという。

「高速道路網の拡大やインバウンド増で、高速バスの運行回数は増えている。国の統計によると、コロナ禍前の18年度は1日あたり約1万4千回の運行で、10年前より3割増えた。それにともない、バス停や待合所が受け入れの限界を超え、順番待ちのバスによる渋滞も起きるようになった」(朝日新聞)。

さらには災害時、鉄道が止まったいう際にも代替輸送のバスへも移行も取りやすい。また、知らない町へ夜行バスで行って、拠点になるのが「その辺の道路沿い」よりも、しっかりとしたターミナルである方が、効率も良くなる。

出発・到着地をぎゅっと集約して、人とモノを集めて活性化する。バスタ化は全国でもっと広がりそうだ。


2023年7月8日記