ダイアログ・ミュージアム 「対話の森R?」
DIALOGUE IN SILENCE

@東京・竹芝
2020年8月29日(土)


今年、新エリアとして誕生した竹芝の中にあって
ドイツからやってきたこのダイバーシティミュージアムは
マスコミ各社に取り上げられ(現に私も朝小新聞で知った)
政府の公的機関が「こども」の体験施設として押している場所だ。

見えないからこそ、見えるモノ(ダイアローグ・イン・ダーク)



聞こえないからこそ、聞こえるモノ(ダイアローグ・イン・サイレンス)

の2つがある(今の所)。

最初に興味をもったのは、ダークでの対話。見えないところで
盲目のアテンドと一緒に、真っ暗闇で対話するという体験は
私自身もそうだし、8歳の息子にも是非体験させたかった。

が、今は、暗闇が作れず(恐らくコロナ対策の密の問題もあるのか)
期間限定で、暗くせずに明るいままで行うと言うことで
今回は、サイレンスの方を体験した。

大人3,500円、小学生1,500円、90分の体験。これが高いか安かは
体験を終えても分からない。が、頭の中で想像していたよりも
実体験は遙かに面白かった。それは、音のない(発することができない)
中での対話が、それも、初対面の体験者たち同士でのそれが
思った以上に、ある面では難しく、また思ったより容易だったりするからだ。

公式ホームページでは、

言葉の壁を超えて、人はもっと自由になる。
音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント、
それがダイアログ・イン・サイレンス。


という。

体験を案内するのは、聴覚障害者のアテンド。私たちの場合はバンダナさんだった。
参加者は、音を遮断するヘッドセットを装着し、声を発することを禁じられる。

4つほどの部屋で、それぞれの対話を体験するが
どの部屋で、何をするかは、ボディランゲージだけでやりとりする。

相手のコトバをつかみ
こちらから発する。その対話。

知らず知らずの内に、一緒に体験している者はみな
仲間になる。

まずは、丸いテーブルの上で
自分の手で形を作る。

次の部屋では、顔がすっぽり入る額が並ぶところで
自分の顔の表情を精一杯使って
すっぱいレモンを表現したりする。
(コロナ禍なので、マスク必須で、それが邪魔だったりもしたが)。

そこからはハンドサインを想像したり
箱の中のモノを、指示する人、される人に別れて再現するゲームをしたり(これが一番面白かった)。

コミュニケーションのとりかたは
頭の中だけでは完結しない。
改めてそれがわかる時間だった。

さて、このダイアローグ・イン・サイレンス。

1998年にドイツで開催されて以降、
フランス、イスラエル、メキシコ、トルコ、中国でも開催され
これまで世界で100万人以上が体験しているそうで、
日本では2017年に初開催、約1万人が体験した。(公式ホームページより)

面白いのは、
ここでの対話は「手話」にも頼らないことだ。
日本語、英語などで違う手話では
異国の人とのコミュニケーションははかれない。

ボディランゲージ、
知ろうとする気持ちと伝えようとする意思が
本当の意味で国境を越える。

最後に、1つだけ手話を教わる。

それは、全世界共通の

「アイ・ラブ・ユー」の形。

小指で、アイ、人差し指と親指で、ラブ、そして親指と小指でユー。

親指、人差し指、小指をたてて
アイシテルを伝える。





いやぁ、今度は是非

ダークの森での対話も体感したい。











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