2003年8月2日
不満を暴力に変えること

確かに、それぞれに不満もあるのだろう。それに対する「理想」もあるのだろう。
が、現在、世界中では余りにも多くの反乱やテロが横行している。なにも単純に
それらを X outしようとしているのではない。

思いつくままに挙げてみてもアングロアチェ州(インドネシア)、フィリピンのホテル占拠事件、
チェチェン(ロシア)、スーチーさんも軟禁され(ミャンマー)、スリランカも北部では仏教徒と
対決姿勢。インドとパキスタンのカシミール問題も安心できず、アフガニスタンでは、まだタリ
バンがゲリラを。そして、毎日のように米兵がイラクでは犠牲になっている。

イタリア首相の暴言など可愛く感じられる。どうでもいいが、EUの大統領って誰になるんだろう?
ブレアさんも、もう英国首相が長くない?ようなので・・・、候補に挙がるかもしれない。

話を戻す。
もちろん、北朝鮮問題や、新顫ウイグルと中央アジアの関係。リベリアは泥沼化しているし・・・。
南米も、色々ある。関係はあまりないがフジモリ大統領がこのまま日本にいられるのかも疑問。
そもそも、起訴自体、よく分からないところもあるし。

多くの場合、そこには【暴力】がある。神の名において自爆する、人を殺す。
仏教においてそんなことはありえないので(オウムなどを除く)、なかなか考えられないが、
イスラム教徒はメッカを奪還した頃から聖戦とくりかえしていた。キリスト教も十字軍は、一
応正義のために人を殺した。
暴力で現状を打破する。熱くなった人達に「銃」を売る商人がいる。今や自動小銃は大量破
壊兵器となっている(累計犠牲者数からみて)。ガンジーやダライ・ラマ14世ではないが、「暴
力ではなく話し合いを」
これは一見、非現実でもっとも効力のないようなことに思われる。ブッシュさんやラムズフェルト
さんなんかは特にね。それに対して「そうだー!その通りだぁ!」ってキャンプデービットでジープ
に乗ってる小泉さん。
人道支援のための自衛隊。それだけは奇麗事になるの?それ「以上」の必要性はほんとにある
んだろうか。イラク中部を任されたポーランド施設も攻撃を受けた様子。
11月にも派遣される自衛隊の方は、そして、その周りの人は不安なんでしょう。
そう、不満を暴力に変えると、不安なことをいっぱい生んでしまうのです。
だからって、そのまま放って置いても安定はしません。だから、と強調したいのですが、一回、
話してみません?
暴力に対して暴力、それに対してまた暴力。暴力だけをグルグルまわしていても、増えるのは
「死」だけのような。それの繰り返しで、世界史の教科書はあんなにも分厚くなってます。
だから、と、また、この小さな部屋で僕は思うのです、「話そうよ」ってね。

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