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箱根ロープウェイからの
ぼんやり富士

Odakyu Hakone

標高1,000mを越える箱根ロープウェイに乗るには、まずは登山鉄道で登る必要がある。紅葉の時期は、山が燃えているようで、それはそれは絶景。その景色も標高をあげるにつれて荒くなる。

ロープウェイは、最高地点を越えると、降りていく。そこで見えるのが世界遺産・富士山。山の天気は移りやすく、雨が降り、空はどんより重く、冬の空の中で、ぼんやりと浮かぶ富士山。

なのに、この存在感。雲ひとつない青空に映え、光り輝く富士山は、たしかに絶景だろうけど、このぼんやりした富士は富士で、とてもいいもだったりする。

見上げるように見ることが多い富士山を、飛行機のように見下ろすのでもなく、同じ目線で眺められる箱根ロープウェイからの富士山はシーニックだ。