ピアノ、ギター、ベース、DJ、ドラム、パーカッション。
リコーダーまで登場する音の豊富は、
とてもロックでポップスだ。

そこにチェロと葉加瀬太郎のバイオリンがクラシックに、
そしてロックに、ポップスに音を奏で特別な空間を作り出す。

地鳴りのように響き、
突き抜けるように音が来る。
包み込んだホール内が、
とてもアートでエンターテインメントだった。

コンサートは全部で2時間弱。
途中に休憩をはさむ。

前半は、ニューアルバム「BEAUTIFUL WORLD」の中から、
葉加瀬太郎のバイオリンをこれでもかというほど聞かせてくれる。
実に音の幅が広く、
リズムが多様だ。

中でも、子供が走り回るような曲、「CHEEKY CLUB」と、
ピアノとバイオリンでしっとり聞かせる「Feather and Leaf」がよかった。

休憩に入る前、
これは葉加瀬太郎のコンサートでは定番になっているのだろう、
コンサートグッズの紹介が漫談のように展開される。

関西のおっちゃん丸出しのしゃべくりに会場がわく。
その人が、ロンドン在住で、
あんなに美しいメロディを奏でるとは。
そのギャップ自体が、本当にアートだ。

休憩の後の1曲目で、
みなさんがお持ちの「ハカシェーカー」とセッションします。
そんな売込みに、
息子は目を輝かせて「買う!」と。
2500円。
慌てて買いに行って、
後半1発目の曲で、息子は葉加瀬太郎とセッションした。

それにしても、
葉加瀬太郎音楽の世界観。
これは中毒になりそうだ。
リピートしたくなる気持ちがわかる。
エンターテインメントって、こうゆうことなんだろうな、
と強く思わせた。

最後の「情熱大陸」。
もうこれは最高潮であり、大名曲であり。
言ってしまえば、
情熱大陸を聞くためだけにコンサートに行ったといっても、
価値は十分にある。
その場で体感した者だけが知り得る、
すさまじい時間だった。
今、ここで記しても、耳の奥で鳴り響いている。






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BEAUTIFUL WORLD
葉加瀬太郎 コンサートツアー2022

@オーバード・ホール(富山)
2022年10月30日(日)