姫路城(2022)
@姫路(兵庫)
22022年7月31日(日)

私が小学生の頃に行った姫路城は、まだ国宝どまりで、白い城の姿にも味わいのようなものがあり、ちょうどそれは、金ぴかに生まれ変わる前のかやぶき屋根の金閣寺のような感じだった。ぼんやりとそんなイメージがある。

そして、今、日本で最初に世界遺産登録され、さらに真っ白に塗り替えられた姫路城は、青空をバックにハッとするほどの姿になっている。戦をしらない平地の城は街並みに溶け込み、シンボリックに映えていた。

交差点を曲がって、しばらく走って見える姫路城もシーニックだ。

熊本、松本、会津若松、彦根に犬山と、城は様々行ったが、改めて、この姫路城の城跡と天守をはじめとした姿は圧巻。圧倒的な魅力を放っている。

広い公園を歩き、そこから天守閣に向かってスロープを昇っていく。遠くからの眺めとは違った威力が、見上げる天守には確実にある。壁の○△□の窓、門、石垣。各所におかれた戦への備えや、天守内の備蓄倉庫など、いざ戦が起こった時には戦える機能も備えるが、やはり江戸時代という平和な時期にできた城だけあって美しさが勝っている。

中に入ると、地下から5階まで一本のモミの木が貫き、窓からの風が気持ちい。天守の最上階からの眺めは、もちろんシーニック。

この時期、特別に「乾小天守」「イの渡櫓」「ロの渡櫓」「ハの渡櫓」「東小天守」の5か所が公開されており、小天守は2つともがまったく違う顔を見せてくれる。360度窓があり、天守を一番近くから見上げられるのが、今回の目当てだ。さらには、渡櫓も江戸時代からの板が残っている箇所もあり、歩きながらタイムトリップできる。

歴史的なシーンには、確かにあまり登場しないかもしれないこの城は、その美しさで、後世に世界的な名を残しているのだから、これぞシーニックスポットと言えるのではないか。


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