イン・ザ・スープ

僕がとけ込んで
少しでもアジを足せば
それでいい

何処かで尖って
喉につかえた時点でもう
邪魔になる

僕は イン・ザ・スープ

色は出さすに個性を消して
透明なスープの一部になるんだ


最後はまろやかに
後先考えず放り込まれ
調和するのがシゴト

僕は イン・ザ・スープ
冷めたら終わる群にいる
評されてもただの一部で終わる

イン・ザ・スープ
解け合う事が 無くなる事になり
いつも目立たないように 黙々と

そんなスープ
僕が生きるまろやかな社会
良いも悪いも決められた後

そう、覚えるだけの、イン・ザ・スープ




  
by Shogo Suzuki