経年劣化。この物理的に抗いようのない人工物に、新しい視点を。東京ミッドタウンや日本橋の街づくりで、三井不動産グループが取り入れている思想。

それが「経年優化」。年月が経過するにつれて建物や街の価値が向上し、魅力が増していくという考え方。分かりやすく言えば、緑を植えて、経年で大きく育ち、緑豊かな価値を増す。または、建てたビルや空間に人々が集まり、交流することで「賑わい」や新しい「コト」を生み出したりする。そんな「経年優化の街づくり」。

東京のど真ん中で大規模な街づくりを行う企業のコンセプトが、これからの日本のあり方を示しているようで、個人的には、今をまさに表すコトバだと思う。

新しいモノでは出せないアジ、という価値。京都の小路を歩いて感じる時を重ねた重厚感。そこにある安定感と美。今、造った空間が、年を経るごとに価値が増せば。よりいっそう、大切に、大事に、暮らしていける気がする。

2025年3月9日記