(京都/北野天満宮、梅苑にて)

雪の中で咲く花。紅梅色の濃淡、真っ白、黄色など色とりどりの花。思わず触れてみたくなる木の低さと甘い香り。もう、春だと言ってくれるよう。家の中で「まだまだ寒いよ〜」とじっとしてる僕を外へと導き出してくれる。
梅の木々を見ているとホッとする。
それは嘘みたいに大雪の2月のおわり、だけどもう3月はちかいと感じさせる晴れ澄んだ昼下がり。そんな中で、小ぶりながら咲いている。「一輪咲いても花は花」。その花には香りがあり、色々がある。待ちきれない人たちを迎え入れ、その人たち目当ての屋台がソースの匂いを放つ。梅 vs商売。両者とも、春の出来事でどこか温かい。二月、初春、梅の季節。梅香茶、300円という立て札につられて飲んだいっぱいは、ホッとした。







紅梅の季節