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キャンバスからはみ出せ

画家ジミー大西のテーマ。岡本太郎から『四角の枠にとらわれるな、キャンバスからはみ出せ』というメッセージをもらい、ジミー大西は〈キャンバスからはみ出すことを理解する旅〉を続けている。その旅の途中、彼の同名タイトルの個展を見てきた。本人がある雑誌のインタビューでコメントするように、「僕の絵は原色のイメージが強いとよく言われるけれど、本当はよく見ると中間色が多いこと」を意識して見てみる。彼の中にある色相環は一体どういう組み合わせで調和しているのか。確かに、注意深く見ると、それはイッテンの述べた配色論にあてはまる箇所が多い。が、その面積比から言って、飛び込んでくる印象から言って、やはり原色だ。だから良い、という「美」を確立しつつあるジミー大西は、個人的にとても好きだ。『少しくらいはみ出したっていいさ、夢を描こう』(Mr.Children)。オッオーってな感じです。

岡本太郎が天才と認めた画家ピカソ。その岡本太郎の遺伝子を受け継いだジミー大西が、ピカソの故郷バルセロナで暮らした3年間。そのつながりが、今、形となっている、ような。うん、キャンバスからはみ出して、創造する世界へ。私を連れてって。