頬が緩むという穏やかな現象を、このひと皿に体験する。ホロッと身を崩し、ソースをたっぷり付けて口に運んだ時、何、これ、旨っ、と思わず……、鱈の白ワイン蒸しは、塩味のきいた絶妙な一品。とにかく素晴らしかった。

六本木の芋洗坂を下り、かわいらしく温かい外観のこちらは、日本人シェフが創り出す本物の北欧料理が味わえる店。こじんまりとした店内は、時期的にハロウィンの飾り付けまで手作りで。生ビールは、時間をかけてゆっくりとついでくれる。コース料理が主流とおもいつつもアラカルトでいただく。前菜はやっぱりサーモン。想像通りの美味で、プラスアルファしているのは新鮮さだろうか。口の中をあっさりと駆け抜けるお味。メインは2種類。有名なミートボールは、一緒についてくる焼きたてのパン(これはものすごく濃厚なバターで食べるのもいいが)をソースにつけて食べても美味しいほど、濃厚でいてひつこくない一品。牛の「ほどよい堅さ」はうなるほどに絶品だった。そしてもう一品、先述の「びっくりするほど美味しい」鱈のひと皿。ソースオランデイズ? これがもし再現できたら、お店を開きたくなるだろうな、なんて。

デザートは少々残念だった。時期的に栗のメニューを頼んだが、こちらは想像を超えるまではいかなかった。とても美味しいけれど。

民家にお呼ばれしたかのような暖かみと、民家じゃ味わえないレベルの高いお食事。これをぼくは夢のコラボレーションと呼びたい。

【ノルウェー料理】
リラ・ダーラナ (Lilla Dalarna) @六本木

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menu
■飲み物
生ビール(カールスバーグ ドラフト)、グラスワイン(白)各600円
■前菜
GRAVAD LAX-TALLRIK(ノルウェー産サーモンのマリネ ディル風味)1200円
■メイン
KOTTBULLSTALLRIK(小さな可愛いミートボール リンゴベリー添え)1600円
VITVINSTORSK(ノルウェー産 鱈の白ワイン蒸し ソースオランデイズ)2200円
■デザート
■ライ麦パン


店内は手作り感のある温かい雰囲気で統一されている