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今から34年前、1973年に計画が持ち上がった中央新幹線構造。僕が小学生の頃、「パペポ」という番組で、笑福亭鶴瓶が「いつまでやってんの?」と言ってたリニアモーターカーの実験。あれからもう数十年経つ。一昨年の愛知万博でなにやら噂にもなっていたし、人を乗せた走行で時速581qという世界最速を記録もしている。が、実現は「月旅行」ぐらい遠いものと思っていた。

このほど、JR東海は2025年までに実用化を目指すと発表。具体的な年月を口にするのは始めてだという。東京と大阪という二大都市をつなぐ陸と空の輸送は、東海道新幹線と国内航空会社のシャトル便で熾烈な争いをしている。そこに加わる中央新幹線。予定では、東京から甲府、名古屋、奈良を経由して大阪にいくらしい。この実現の為に必要な建設費用は、総額で10兆円だ。実現すれば空路並みの1時間で東京と大阪をつなぐという。

磁気コイルと超伝導磁石で車体を浮かせて走らせる。要は、少しだけ浮いて走るという、陸と空の間がリニアモーターカーだ。しかし、安全面やルート設定などなど問題は山積。山梨県に18.4qの実験線から、まずは東京−名古屋間に延長するらしい。

どれだけの効果があるのかは分からないが、10分間隔で次々発射する「のぞみ」や1時間間隔で飛び立つシャトル便が経営できているのだから、需要はあるはずだと思う。一回、乗ってみたい気もする。

リニアモーターカー