「君の名前で僕を呼んで」「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」に続いて、本作でも自身3度目のアカデミー主演男優賞へのノミネート。ティモシー・シャラメの演技に尽きる映画と言える。シャラメ劇場。その世界観に気持ちよく浸れた。
舞台は1950年代のニューヨーク。そこから、ロンドン、東京と舞台を移す、卓球の話。この時代の卓球王国は日本だったらしい。公式HPでは「卓球・ルックス・トークスキル、持てるものすべてを使ってクソみたいな生活から這い上がれ!最低でサイコーな男が見つけた”夢”のその先はー。」この文章にすべて入っている。つまりは単純なストーリー。
なのに、これだけ分厚い話になっているのは、やはりシャラメの演技に尽きる。ニューヨークマンハッタン育ち、芸能一家。子役から活躍しているシャラメ。若いうちから演技が注目されている流れは、レオナルド・ディカプリオに通ずる。とにかく、セリフのない場面でも語り、表情のアクション、声音、動き。そのすべてに引き付けられる。
話は、靴屋で働く青年。そのまま靴屋の店長になればいいのに、夢がある。卓球で、金持ちになる。そんな一人の青年が、金を追い、女に溺れ、様々なことに巻き込まれたはちゃめちゃになって追い込まれる。基本はコメディ。劇場内でも笑いが漏れていた。日本人のチャンピオン、エンドウ役は2022年のデフリンピック男子団体戦で、銅メダルを獲得した川口功人さん。ラストの野外ステージでの卓球の試合のシーンは、ハンディキャップのある方だとはまったく思わなかった。
久しぶりに、古き良きアメリカのアメリカ映画らしい、はちゃめちゃで、ハッピーエンドな、心温まる作品に触れられてよかった。
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マーティ・シュプリーム
世界をつかめ
Marty Supreme
2025年(アメリカ)
監督:ジョシュ・サフディ
出演:ティモシー・シャラメ
グウィネス・パルトロウ
オデッサ・アザイオン
ケビン・オレアリー
川口功人