MLS:NYCFC vs NY Red Bulls
メジャーリーグサッカー(MLS)
ニューヨーク・シティ・フットボール・クラブ vs ニューヨーク・レッドブルズ

@ヤンキースタジアム(ニューヨーク)
2019年8月24日

メジャーリーグ、ヤンキースタジアム。こうくれば、日本人なら(アメリカ人でもそうだろうが)確実にニューヨーク・ヤンキース。田中マーくんの試合か?ということになる。が、違う。アメリカとカナダの24チームからなるサッカーのプロリーグ、メジャーリーグサッカー(MLS)。それを見に行った。

ニューヨークシティを本拠地にするニューヨーク・シティ・フットボール・クラブ(New York City Football Club/NYCFC)は、鮮やかなブルーのユニフォームが印象的で、2013年にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティFCと、MLB・ニューヨーク・ヤンキースによる共同出資で創立されたニューヨーク二番目のチーム(ウィキペディアより)。元スペイン代表で現在ヴィッセル神戸にいるダビド・ビジャがいたことでも有名なチーム。チームは好調で、今シーズンもトップ争いをしている。

対するはニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)。ニュージャージー州の都市ハリソンにホームを置くサッカークラブ。こちらの方が歴史が古い分、マンハッタンからブロンクスにあるヤンキースタジアム駅行きのサブウェイでは、レッドブルズのユニフォームを着たサポーターの姿が目立った。

まず、ヤンキースタジアム駅を降りると、NYCFCのサポーターがスタジアム前、高架下で発煙筒をあげながらの大合唱だった。雰囲気は十分、テンションも一気に上がる。思えば、このヤンキースタジアム。老朽化で新しくなってからくるのは初めてだ。20年以上前、ヤンキースvsブルージェイズの野球の試合を見たときは古い方のヤンキースタジアム。ヤンキースには伊良部投手がいたころになる。

新しいスタジアムは、まるでビルのようだった。ゲートの前で「ビデオカメラは持ち込み禁止」だといわれた。え?スマホはOKだけど、ビデオカメラはダメ。なるほど、これは事前確認してなかった。「じゃ、じゃ、どうしたら?」というと、ヤンキースショップにロッカーがある。満杯じゃなければ預けられる、と言われ、早速走る。ショップの裏側にロッカーがあり、そこで預けて無事に入場。客席は5階建て。吹き抜けのエントランスは荘厳だった。

普段はニューヨーク・ヤンキース一色なんだろう雰囲気が、この日はNYCFCで染まっていた。息子はユニフォームを買い(なぜかボールも買い)、応援する気は満々。グランドは、外野を中心にピッチが組まれ、バックネット裏の席はしめられていた。私たちの席は前から2列目、一塁側ベンチの上。これ、野球の試合なら何百ドルするんだろう、とチケット代高騰の今、不安にあるが、MLSはそこまで高くない。

とはいえ、野球場でのサッカーは、お世辞にも見やすくない。移民かな?サッカーの血が騒ぐサポーターたちのおかげで雰囲気はいいが、肝心の試合はみにくく、それでも1点を先制されたNYCFCがPKで同点に追いついたときは、さすがの演出だった。

結果は、2−1でNYCFCの勝利。9番の選手のヒールで決めたシュートは、可憐だった。オレッ、オレオレ、オレッ、オレオレ。普段、味の素スタジアムでFC東京を応援し、日本代表戦も足しげく通う息子のサッカー好きは、ここにきても発揮され、本当に有意義な時間だった。ニューヨークに行ってヤンキースタジアムに行く。それも、サッカーを見る。しかもニューヨークダービー。この試合日程のツキに感謝しつつ。

いつか、日本人プレーヤーがMLSにわたり、活躍したらもっと知名度が上がるだろうし、カタールW杯の次、アメリカ・カナダ・メキシコのW杯のころには、「あ〜、MLSね」って言ってることを期待して(いや、確実にそんな気がする。やっぱり、プロスポーツの演出がアメリカはうまい)。



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