Piano Man
Billy Joel (1973年発売)

Travelin' Prayer
Piano Man
Ain't No Crime
You're My Home
Ballad of Billy the Kid
Worse Comes to Worst
Stop in Nevada
If I Only Had the Words (To Tell You)
Somewhere Along the Line
Captain Jack

ピアノ・マン。このアルバムがいつから僕の棚にあるのか。それさえはっきりしない。好きとか嫌いとか。そういう対象にすらならないほどに側にあった感じがする。PCの中にももちろん入っていて、「Worse Comes to Worst」が自動再生されるようになっている。

"If worse comes to worst
i'll get along
I don't know how
Sometimes I can be strong"

この「strong」ってところが好き。

ニューヨークの北部、ブロンクスで生まれたウイリアム・ジョセフ・マーティン・ジョエルという少年は、3歳からクラシックのピアノレッスンを受ける。モーツァルトに触れながら、自我に目覚めたとき、レイ・チャールズやビートルズがいた。少年から青年になり、ナイトクラブでピアノを弾いていた彼。

"Sing us a song you're the piano man
Sing us a song tonight
Well we're in the mood for a melody
And you've got us feelin' alright


And the pian, it sounds like a carnival
And the microphone smells like a beer
And They sit at the bar and put bread in my jar
And say, man what are you doin' here
La La La........."


ナイトクラブでピアノを弾きながら、いろんな人とセッションをし、「ハッスルズ」というバンドでデビュー。しかしぱっとせず解散。その後、「アッティラ」というユニットで活動するも、またもぱっとせず。ソロデビューのチャンスを得て発表した一枚目のアルバムも…、またもやぱっとせず。

この「ピアノ・マン」というソロ2枚目のアルバムは、ニューヨークを離れ、西海岸に居を移した彼が生み出した「これまでもパワーの塊」のようなもの。これがすごかった。なんとなく、不運続きで、それでも負けないし、「俺」はそれでも歌うのさ、という強さと軽快さが、、、実にいい。

僕の生まれる前に発表されたアルバムで、そんな僕が手にしたころにはスタンダードになっていて、つまり美しすぎるメロディや甘い声、歌詞などにツルツルした、ひっかかりのない、単なる名曲揃いという風潮があった。確かにそうだなと思ったりもする。だけど、「もしも、君へと伝える言葉、たったそれだけでも持っていればな」なんていう真っ向勝負や、からっぽな週末に「キャプテン・ジャック」がどこかへ連れて行ってくれるなんていう逃避は、年代を経ても普遍。

だから、いい。変わらないままでも十分通用する「名作」だと思う。



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