→Secenic Spot topへ

上海の混在 
Shanghai, China

GDPで日本を抜いて世界第2位の経済大国になった中国。13億人の人口を抱える豊富な労働力に加え、巧みな外交で国を引っ張っていく一党独裁の政治。中国が「次の」と言われた時代から、いよいよ世界の表舞台に立ってきた。

その中国で、政治が北京にあるなら、経済はココ、と言われた上海。高層ビルが建ち並ぶ街並みはまさにその「勢い」を表している。

が、歩いていける範囲に、同じ上海には「市民の生活」があり、そこは昔カンフー映画でみたかのような暮らしぶり。都市部と生活圏内エリアが妙な混在を見せる。

そして今、それ以上の混在があるように見える。

経済特区としていちはやく「世界に触れてきた」街。その上海の成功を機に、様々なものが北京へ移ろうとしている。またその逆もある。今まで特別だったものが、中国の国として「統一」されようとする動き。

その間で「世界」と「中国」の混在も見せる。

また、若者の人口比が多い「国家としての勢い」が様々な形を作ったが、その山なりのグラフも下降へと向かう時代。少子化(ひとりっこ政策)と高齢化社会の間で、武器だった13億人という人口が地雷にもなりうる。その翳りゆく面との混在も、この先数十年後にはやってくる。

地下鉄に乗って移動すれば、白いランニングシャツ一枚でウロウロできる「顔」が、昔ながらの上海なんて呼ばれる頃、世界の中心で熱く勢いのある国はどこなのか。そんなことを考えながら歩くには、「今の上海の混在」がもっとも似合うと思う。