Sony Park Exhibition 2025
Sony Park展 2025 Part 1
@Ginza Sony Park(東京)
2025年2月9日(日)
かつて数寄屋橋の交差点に建っていたソニービル。
そこを東京オリンピックに向け、一旦解体し、新たに公園を造ったのが2018年。
そこからコロナ延期もあって2021年まで、銀座のど真ん中に、
公園を造り一つのリズムを生み出したソニーパーク。
あれから3年。
ついに今年、2025年の1月26日にGinza Sony Parkがグランドオープンした。
それを記念して、『Sony Park展 2025』がパート1と2に期間を分けて行われている。
この展覧会で魅せてくれるのは、
”ソニーが取り組む6つの分野、
「音楽」「半導体」「ファイナンス」「ゲーム」
「エンタテインメントテクノロジー」「映画」”。
”それぞれの分野を「旅」「SF」「詩」「社交場」
「ストリート」「森」に変換”し、
6組のアーティストたちと共に、
ユニークなプログラムを展開している。
参加アーティストは、
Vaundy、YOASOBI、羊文学、BABYMONSTER、Creepy Nuts、牛尾憲輔。
事前予約が必要だが、入場は無料。
まず、パート1では、
「音楽は、旅だ。with Vaundy」と
「半導体は、SFだ。with YOASOBI」、
「ファイナンスは、詩だ。with 羊文学」の3つが開催中。
この日は、オープンしてすぐということもあって、
多くの人で賑わっていて、事前予約をしても並んで待つことが多かった。
音楽のテーマに挑んだのがVaundy。
個性的かつハイセンスな音楽の創造で知られる彼の、
音楽の旅が表現された空間は、
Sonyらしさがあふれていた。
会場は地下2階。空間は「地層」をダンボールで現し、
彼が影響を受けた音楽が約200曲。
私たちは、ヘッドホンを受け取り、
この音楽の地層を練り歩く。
曲のタイトルだけを見て、
インスピレーションでヘッドフォンのジャックを突き刺す。
そこから流れる音楽に、
意外性や驚き、心地よさを感じる。
1曲ごとにQRコードがあり、
それをスマホで読み取ると誰のいつの曲かが分かる仕組み。
知っている曲も多いが、
とにかく目からうろこの名曲に出会えたのが、
なんとも採掘している感が強くておもしろかった。
地上に上がって3階、
未完成のような空間の完成したビルを上っていく。
これはエレベーターではなく、徒歩で上がる方がよい。
(こんな都会のど真ん中に、こういう空間を作ってしまうのが、Sonyだなぁ)
半導体をテーマにしたYOASOBIの展示。
私たちはまず、コンピューターにニックネームを入れ、
2つの質問に答えた後、指から心拍を登録する。
そして、自分のBPMが図られ、
オリジナルの自分だけのロゴマークが生成される。
その登録がすんだら、
小グループごとに「会場」へ。
そこには、生成した自分のロゴが地面や壁に踊るように映され、
他の人のロゴと出会って、跳ねかえったり、飛ばされたり、
なんともうごめくアメーバーのような演出がなされる。
そして、そこにいる人たちの心音をもとに、
YOASOBIの「HEART BEAT:Resonance」が奏でられ、
来場者参加型の音楽体験が楽しめる仕掛けになっている。
音楽の地層でかなり時間を使い、
半導体でそうとう並んだので、
最後の体験をするのに時間オーバーとなる痛恨のミス。
最後も相当並んでいた。
そのまま屋上まで上がり、展示されている次世代自動車、
Sony Honda Mobilityの「AFEELA 」を見て銀座を後にした。
もっとゆっくり時間をとって来るべきだった。
それにしても、Sony。
製造する会社から、エンターテインメントをはじめとした発信する企業、
楽しませる企業へと変貌したことを、ここにきて改めて知らされた。
パート2も楽しみだ。
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