The 46th Tokyo Motor Show 2019
第46回東京モーターショー2019

@東京ビッグサイト青海・西/南展示棟、MEGA WEB、シンボルプロムナード公園、TFTビル横駐車場など

2019年10月25日

世界5大モーターショーに数えられ、その昔は注目度の高かった東京モーターショー。それが、日本市場での車離れを機に、入場者数が減り続け、そもそも、自動車メーカーが車を展示して、それを「見るだけ」で惹きつけられるのか。結局、商談の場じゃないか。ということでの入場者数激減があり、今回は、東京モーターショーが変わった。という触れ込み。

大きく変わったのは、高校生以下の入場料を無料にしたこと。これは、将来の「市場」開拓であり、さらには、ファミリー層に照準を合わせたこと。簡単に言えば、東京モーターショーがイベントとして生まれ変わったということになる。

まず、各自動車メーカーがコンセプト車や新車をお披露目する。これはこれまでも同じ。カッコいい車から、環境対策、脱ガソリン、自動運転を見越した将来の形を示す。そして、自動車を取り巻く未来都市をやってのけたり、果てはゲームまで。会場を分散させて、その中央道「OPEN ROAD」の1.5kmでは電動キックボードや次世代の小型モビリティで移動ができるというイベント性。

で、実際に国際展示場前の駅で降りると人の数がすごい。もちろん、始まったばかりの土曜日。しかも晴天。日本人は家族連れが多い。そして何より日本人以外の人が多い。先行でチケットを買っていたので東京ビックサイトの展示場へ。これまで、同じような業界ものの展示会に参加したことはあるが、さすがは自動車業界。日本をひっぱってきたメーカー各社。圧倒的なショーがある。そして、これでもかというシステム(仕組みというのか)がある。

まずは、現在売れている車種の「新製品」を見て触れる場所に置く。横には綺麗な女性を立たせ、それ目当てで写真を撮りに来る人達にも笑顔で振る舞う。そしてステージではこれから「未来」に向けたコンセプトカーを発表する。脱ガソリン。トヨタのブースでは、たまたま豊田社長とトヨタイムスのCM出演をしている香川照之さんがステージで「電気自動車の活用性」などを語っていた。同じエリアにレジのない未来のコンビニを展開している。日産は、ナイトライダーのごとく、「相棒」になれる車を発表し、三菱もルノーもヤマハもスバルも。ホンダもスバルも、、、確かに、車を作り、それをお披露目する場として、華やかで、勢いを感じるものが多い。個人的には、メルセレスの自動運転車、マツダのMX-30、レクサスのコンセプトカーに心が躍った。

が、待てよ、と。これらはどれもこれも、「どうですか、こんなの作りましたよ」というものが多く、車というのが「中心」にあった時代を引きずって、より快適でより便利でしょ、という感が否めず。そもそも車が不要な都会暮らしの人に、どれだけささるのか、とも思えたり。

ビックサイトから青海エリアを繋ぐ道すがら、バイクやコンセプトカー、懐かしい車にポルシェ、フェラーリがあって、そこを電動キックボードで移動する、というのもわかるが、そのこと自体でOKを出して、実際にやってみたときの光景をイメージした企画だろうか、、、などなど、同じコンセプトで数年続くだろうことを考えると、次回、次々回に期待というところか。特に、キャンピングカーの展示は、憧れの延長線上ではあったかもしれないが、実際に、自分の生活の延長線上にはなかったように感じた。

その中でも、未来の暮らし。スポーツ観戦や、移動手段の車から過ごす空間への転換は、面白く、人混みじゃなかったらもっと楽しかったのに、と。これだけ有名なのに、今まで足をはこばなかったモーターショー。グッと惹きつけられるには、やっぱり、根本、車好きしか、無理なのかなという限界も感じたりして。


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ちなみに、来場数が減った、減ったというけど、やっぱりスゴイ人の数でいろいろと順番待ちでした。また、日本人なら、「自由にどうぞ」と言われてもそこまでやらないな、ということまで中国語の二人組はあたりまえのようにトランクの細部までいろんなところを外したりして。こういう人が、本当に買うのかな、とか。