ツーリストシップ


生まれ育った京都も大観光地だったし、都内には訪日外国人の観光客が非常に多い。逆に、私自身も海外へ旅行に行く機会が非常に多い。こうした、人と人の交わり、交流が生み出すものは計り知れない。が、人と人は、必ずしも同じ価値観、常識を持っているわけではない。そこで「ルール」というのが存在する。それは、もうずっと前から存在している。

しかし、ルールだけでは成り立たないもの、それはスポーツの世界でも、ルールブックだけでは成り立たず、そこには対戦する者同士の「スポーツマンシップ」がなければならない。

京都にある一般社団法人ツーリストシップが提唱するツーリストシップとは、「【スポーツマンシップの観光版】で、住む人・訪れる人・働く人、観光地に集う全ての人が意識したい心構え。具体的には、人・モノ・自然・文化・歴史…その地に存在する全てのことを大切にすること。お互いに思いやりをもって接すること。」としている。

訪れる人(観光客)が、スポーツマンシップのようにツーリストシップを持とうというのはすんなり納得がいくし、わざわざ言うまでもないが、ここで重要なのが、『住む人』のツーリストシップ、働く人のツーリストシップなど、それぞれの立場でのツーリストシップを提唱していることだ。

旅行に行く前には、混雑回避のための事前予約や、体調管理、旅行中には夜中は静かに寝ることや旅行先の地位で作られた物を買うなどが具体例として挙げられる。オーバーツーリズムで観光地の限界など、特に混雑やごみ問題などがある中、このツーリストシップは、より重要性を増すように思う。

2023年8月19日記