有事
2004年04月08日


有事関連法案。
この聞き慣れない言葉もすっかり聞き慣れてしまった今日この頃。
まさかのための備えだと、口をそろえて「先生方」はおっしゃる。

が、ぐるりと見渡してみれば、終わったはずのイラク戦争もシーア派の大暴走と
それを鎮めるための銃撃戦。お隣の北朝鮮。ここ数十年でやってくるという東海大地震。回転ドアに公園の遊具まで。お〜怖っ、な有事だらけの環境の中に僕らは暮らしている。「まさか」でもない、そんな状況。

映画を見る。「きゃ〜」と逃げまどう人たち。僕は、そこに仮の僕が同じように逃げまどっている姿を想像することは出来る。が? どこに?そうして逃げて、一体どこに非難するの?小学校にきまってるだろ、って言われるかも知れない。が、引っ越しした僕はこの地区の小学校が母校ではない。
一体どこにあるの?その小学校って。そもそもそこが本当に避難所なの? 選挙の投票するとこだよ、って当たり前のように言われれば、あなたならどうなる? 「あ〜、あそこね」ってちゃんと答えられる程選挙行ってる?

まぁいいや。とにかく僕らは「有事」の中にいる。そんな必要のない平和な世界をツクロウ!対話だよ、対話、と繰り返す人の無力を嘆きたくなる僕は、本当にとても悲しい。考えてみれば、そんな有事関連法案なんて可決するなど、怖い時代になったと嘆くよりも、今まで! そんなことすらなかった日本が不可思議なほど暢気だ。だから、よかった。

いつだって危険は隣に潜んでいる。備えがあっても憂いなしとはいかない現状、僕らは地下鉄にのり高層ビルへ出勤する。そんな当たり前な一日を一瞬にして地獄にしてしまう信者がいること、そこに「ある」ことを認識して、最低、避難場所、非難の仕方、最低の避難用具は用意しておかないと。これは、海外を一人でバッグパーしている時、どんなに親しい友達になってもドミに泊まるときは財布を枕の下においたりシャツの中に入れたりする、そうゆうことに近い。

この自然界、危険のない存在なんて何一つない。草を食べる動物を食べる動物がいて、僕ら人間がその中に、また、いる。うんうん、だから仕方ないのか「大地震」がやってくることは。が! テロは違うぞ! 戦争も違うぞ! 次期総選挙のために先送りしながら「賛成」一辺倒っていうのも、全然違うぞ!

な〜んて、有事って何? と思いながら、今晩も眠る。外は雨。もし、これが長びいて洪水が起こったら? あ〜、現状の僕は逃げることが出来ず、屋根に登って救助を待つんだろうなぁ。その体力がある今だから、「まっ、いいっか」なんだけど、あっちゅーまに時は流れて、屋根に登れない歳になってしまう。から、今からイメージヒナンクンレンでもしてると、ずいぶん違うかも。

そんなイメージで、今日は寝てみることにする。
※ナイトメアーにうなされるか?

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