9.11テロ後、ニューヨークやロンドンなどの大都市を中心に支配した不審者や異物をテロリストのように排除する「ゼロ・トレランス」。「非寛容」という雰囲気が支配し、監視カメラが街中にあふれた。(「芸術実行犯 Chim↑Pom」参照)

異物排除の監視体制から、融和へと以降する長い期間の途上にある今、ひょっこり顔を出してくるのは領土問題とか戦争責任とか。世界中のジャーナリストは世界のありままをうつしだすために世界中の紛争地へ飛び、時に命を落とし。世界中で起こっていることは変えられないかも知れないけど、伝えることは大事だという。それを見て、知って、変えるのはこれらの、ぼくたち、だと。先日、シリアで命を落としたジャーナリスト山本氏は、こどもたちに向けたメッセージで「さぁ君たちの番だ」と言っていた。

ゼロ・トレランスから、徐々にふれあい、語り合い、混じり合っていく関係を取り戻して、もっと先の、まったく違った世界を作り出す。

そのための「今」であって欲しいという意味を込めて・・・。

(2012.08.26記)

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