京都の白味噌。味噌に焦げが浮くなんて理由で「焼き」を諦めたりしない、僕のベストは白味噌と少々の合わせ味噌。そこに焼いた餅を入れる。柔らかくなるまで煮た大根、厚ぼったくて汁を吸い込むお揚げさん。葱は青ネギ。イクラがダメなら赤色はにんじんで。で、オーブントースターでぷ〜っと膨らんだ餅を鍋に入れて、プシューっと一押し。にゅ〜っと伸びる餅。旨い! 「何個食べるの」と訊かれ「5個」と平気で答えていた実家でのお正月。残り汁が、ドロドロになって、またそこがいい。ほんと、お雑煮って、大好きな僕は、ニッポンならではのお正月に幸せを感じたりする。

お正月ならではの
「雑煮」

そもそも民俗学的に言うと、「雑煮」とは、やってくる年に神への供物もしくは依り代である鏡餅を、人間が神様とともに食べる神聖な食事、ということらしい。という訳で、「餅正月」があり、人間は正月に雑煮を食べるのである。(餅なし正月といって、正月三が日は雑煮を食べず、時期をずらして四日に食べる地方もあるらしい/日本経済新聞より)。

そんなお雑煮は地方・地域によって様々だ。有名なのは西の丸餅に対して東の角餅。雑誌「danchu」によると、名古屋・三重と福井・奈良のあたりに丸・角のラインはある。さらに言うと、焼くか煮るかという違いもある。餅を焼く地方が多いが、大阪・京都・兵庫は煮る、東京・神奈川・千葉などは焼くらしい。最後は汁。すまし汁か味噌か。さらには白味噌かどうか。そう考えていくと、雑煮は本当に様々だ。代表的なのは東京風すまし仕立て、京風白味噌仕立てということになるのだろうか。海の近くなら海鮮を、山なら山菜を。具材も地方によって異なる。いつか物凄く時間があって、お金もあって、正月が平和であったなら、何年かかけて「雑煮の旅」にでも出たいものである。

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DATA: 日本全国お雑煮マップ(国土地理院より)