2024年も終わろうとしている。地球は太陽の周りを加速して回っているんじゃないかと思うほど、あっという間に、年々熱くなって、いろんな負を渦巻いて。なんとなく、そんな気がする。コロナ禍という言葉がどこか懐かしく、三密だの、ソーシャル・ディスタンスといった物事が、ずいぶんと昔に感じるほど、コロナを抜け出した世界は、あちらこちらで戦争が起こっている。

インバウンド客が日本に押し寄せ、円安でお得感のあるわが国を楽しんでいる。アフターコロナで陽気になって、世界中の人たちが旅をして、イタリアやスペインではオーバーツーリズムが限界点を迎え、京都でも、その問題は深刻さを増している。令和になって、はや6年、昭和のスターが次々とこの世を去った。

1月。元日の夕方、石川県を襲った大地震。能登半島は、壊滅的に被害を受けた。がんばろう、北陸。避難所には、なかなか支援の手が届かず、1月の極寒の中、生きるのに必死な映像やエピソードが届いた。そして、翌2日。羽田空港で海上保安庁の飛行機とJALの衝突。真っ暗な中、炎をあげて滑走路を走るJALの機体が、前日の大地震と重なって、とんでもない一年の始まりとなった。政治の世界では、自民党の裏金事件が次々と飛び出した。

2月。能登の復興がなかなか進まない。政治の世界は裏金と旧統一教会の話題で持ちきりとなり、岸田首相の元気もなくなっていった。アメリカでは、トランプ氏が共和党の候補争いに連勝。日本のロケットは、H2AからH2Bとなり、いよいよ新型のH3が打ち上げを成功させた。ロシアのウクライナ侵攻から時ばかりが過ぎ、ついにスウェーデンが32か国目のNATO加盟国となった。世界の小澤征爾さん、逝く。

3月。東日本大震災から13年、正月に起きた能登半島の復興もなかなか進まない。そんな中、北陸新幹線が、金沢から敦賀まで延伸された。ドジャースへ移籍した大谷翔平選手と、今年からメジャーへ移籍した山本由伸投手、この二人がそろうドジャースが、ソウルで開幕戦を迎えた。直後、大谷選手を公私で支え、通訳以上の存在だった水原氏の逮捕。蓋を開けてみると、大谷翔平選手のお金を奪い、賭博にはまっていたという裏切り。衝撃が走った。海外からは、ゴジラと宮崎駿作品がアメリカのアカデミー賞でダブル受賞。ロシアのコンサート会場で銃撃が起きたことも大きなニュースだった。日本のアニメを支えた鳥山明さんの訃報も届いた。

4月。のと鉄道が全線で再開されたこの月、愛媛と高知で震度6弱の地震。松山城のすぐそばで起きたがけ崩れの映像は衝撃的だった。台湾でもマグニチュード7.2の地震。夏に行われるパリオリンピックの聖火が採火され、日本サッカー男子は8大会連続の出場。体操界では、橋本線選手が全日本体操を4連覇した。

5月。政治資金パーティの話題がまだまだ続いていた。今くるよさん、キダ・タローさんといった関西にいたころによく見ていた方々の訃報に続き、中尾彬さん、唐十郎さん、フジコ・ヘミングさんの訃報が届く。シンガポールでは20年続いた首相の交代、イランの大統領は不時着のヘリで死亡が確認された。トランプ氏は、口止め料の件で有罪評決となり、ニューカレドニアでは暴動がおこった。サッカーや野球といったイメージの強かった広島が、バスケットボールのBリーグを制した。

6月。7月に行われる都知事選に、56人が立候補。選挙ポスターをはる掲示板はぎりぎりで、そのポスター掲示板も荒らされた。民主主義の根幹である選挙を脅かす、変な行動を起こす人たちが、それらしい頓珍漢な理由を振りかざして荒らしまくった。トヨタなど5社で不正が発覚し、沖縄では、米兵による女性への性的暴行が起こった。両陛下の訪英は、明るいニュースだった。バッキンガム宮殿の衛兵交代式では、日本のヒットソングが奏でられた。

7月。パリでは、スタジアムを出て、街の中でオリンピックの開会式が行われた。さすがは芸術性の高いフランスでの演出、眠い目をこすりながら、夢中になった。都知事選は小池知事が再選。新紙幣も発行された。来るアメリカの大統領選に向け、民主党のバイデン氏は、老齢の問題(不安)から、副大統領のハリス氏を候補に変えて撤退。連日、パリから日本選手団の活躍が届く。

8月。南海トラフ関連で、宮崎での震度6弱の地震で、初めて巨大地震注意が出された。いよいよ南海トラフが近づいてきたか。岸田首相は退陣を表明し、自民党総裁選には、石破氏や小泉氏らが名乗りをあげる。パリオリンピックでは、日本は海外で行われた五輪史上最多の金メダル、20を獲得。夏の高校野球は、京都の京都国際が初優勝。選手の多くは日本人だが、もともとは在日韓国人の学校であることから、ハングルの校歌が、SNSではいろいろと波紋を呼んだ。

9月。震災のあった能登半島で、今度は大雨。避難所も浸水するという悲劇が起こる。ようやく立ち上がり、復興へ向けて動き出した人たちにさらなる仕打ちが。死刑囚として58年を過ごした袴田さんの無罪判決。この冤罪にどう向き合うか。自民党総裁選は、石破氏が制し、総理大臣になった。立件民主党は、元首相の野田氏、パワハラなどで、なぜか大騒ぎになった兵庫県知事が失職し、出直し選挙へ。アメリカのエミー賞で「SHOGUN」が歴代最多の18冠に輝き、トランプ氏は暗殺未遂事件に。無差別殺人が多発する中国で、深センの日本人男児が殺害される。大活躍の大谷翔平選手は、50-50を達成し、ほぼ三冠王、結果、54本塁打に59盗塁という素晴らしい成績を残した。

10月。石破内閣が発足し、史上類を見ない速さで総選挙へ。日本被団協にノーベル平和賞が決まった。衆院選の総選挙では、自民党惨敗。発足したばかりの石破内閣は少数与党でかじ取りすることに。イスラエルは、ハマスの最高指導者を殺害した。シーズンを最高の形で終えた大谷翔平選手は、ポストシーズンでも活躍し、ワールドシリーズ進出を決め、見事、ワールドチャンピオンに輝いた。漫画よりも漫画みたいなスーパーヒーローを目の当たりにした。日本のプロ野球では、セ・リーグ3位のDeNAが下剋上。

11月。実はクーデターで、既得権益の者たちに消されたという噂の斎藤さんが、兵庫県知事に返り咲いた。総裁選で大躍進した国民民主の玉木氏が、不倫報道で自滅。世紀の大接戦と言われたアメリカの大統領選。トランプ氏 vs ハリス氏は、ふたを開けてみればトランプ氏の圧勝で終わる。史上2人目、大統領の返り咲きを果たした。進んでいたトランプ氏の「犯罪」は、大統領になることで消えることになる。谷川俊太郎さん、楳図かずおさんの訃報が届く。

12月。中山美穂さん死去のニュースに衝撃が走った。闇バイトの問題が明るみに出てから、覆面捜査も含めて撲滅へと走る。流行語大賞は「ふてほど」、今年の一皿は「うなぎ」、今年の漢字は「金」に決まった。マイナ(ンバーカード)保険証への移行が本格化。利用率は15%だが、旧保険証は廃止に。シリアでアサド政権を打倒した反政府勢力。今後の動向に不安視が高まり、韓国では尹大統領が戒厳令を発動。パリでは、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー氏が会談。そのパリでは、火災から約6年、ノートルダム大聖堂が再オープンした。日本では酒造りが、そしてタイではトムヤムクンが世界無形文化遺産になった。そして今日、年末の風物詩、漫才の日本一を決めるM-1グランプリ。審査員を7人から9人に増やして、松本人志不在の大会になる。

地震など、地球内部からの不穏な動きが見え隠れし、地球の上空では温暖化が。そして、何より、この地上では、侵略や独裁、人権無視や戦争状態が覆うなど、目を背けてはいけない出来事が、どこか当たり前のように鎮座した年だったように思う。

未来から見て、ココがきっかけとなった、なんてことがないように。自分の国、自分の国と叫び続けて、自国さえよければいいという考え方で扇動するのではなく、人類にとって戦争とは、核とは、さて何を意味するのか。もう一度、そういう視点から考える必要があるように思う。

来る2025年。1月には、いよいよ銀座にSony Parkがグランドオープンする。春には、高輪ゲートウェイシティもまちびらき。免許証もついにマイナカードに統合される。そして、なんといっても大阪・関西万博。始まってみれば、それなりに話題になりそうだ。どんな一年になるのか。楽しみながら、やっていこうか、と。



→ essay top

2024
2024年12月22日