3.11世代という言葉を最近よく目にする。それが意味するところは色々あるらしい。
発生から3ヵ月が過ぎても、行方不明者が8000人を超えるという、これまで日本が体験したことのない未曾有の東日本大震災。それを経験したすべての「人」にとって、3.11は刻み込まれることになる。が、それをこれから「世代」として何をどうしていくか。
3.11世代。ここでは今大学生である若者をそう呼びたい。朝日新聞によると、今の大学生は被災地へのボランティア活動を活発化させているという。今、自分にできること。それを模索する世代だと。多くの大学でボランティアとしての集まりを持ち、関心を持ち、そして実際に行動する。これからの「世代」にとっての今の「行動」は、きっとこの先何かを変えてくれるような。
一世代前、つまりぼくたちが学生の頃はFITと呼ばれる「個人旅行者」が多く、一人で海外へ出掛ける人が多かった。世界を見て、日本を「変えよう」とした人も多い。それに比べて「海外に行きたがらない若者」と呼ばれた彼らが、この3.11を通してどう変わるのか。
期待を込めつつ、そして「ぼくら」にもできることはあるのかと、模索しつつ。
3.11世代。つまりは今、生きているぼくらすべての・・・。
2011.6.12記