■Alex Garland
(アレックス・ガーランド)
イギリス・ロンドン出身

小説家、脚本家、映画監督の顔を持つイギリスのアーティスト。私より6歳年上の彼の「旅」や「生き様」は、大きな影響を与えた。アレックス・ガーランドとの出会いは、私が社会人1年目に手にした1冊の本。「ザ・ビーチ」。学生時代にバックパッカーをしていた私にとって、旅の本としての説得力があったし、そこから独立国を創っていく展開の大きさ、創作のスケールの大きさに魅了された。通勤電車で本を広げ、自分の駅で降りても読むのを止められず、ホームのベンチに座ってしばらく読み進めてしまうほどの作品だった。



「ザ・ビーチ」バックパッカーが旅の途中で見つけるパラダイス。底に存在する独特のコミュニティーの中で、リチャードは葛藤と真実に似た何かをつかみ始める。終わってみれば旅先の話し。それは思い返せば普通の思い出となる。が、そこにそれ以上の、現在の現実につながる何かも見え隠れする。ダニー・ボイル監督、ディカプリオ主演で映画化。




「THE TESSERACT 四次元立方体」船乗りのショーンは通行権を巡ってドン・ペペと、医者のローザは過去を引きずりながら幸せそうな家庭を、浮浪児のヴィンセントは四次元の世界を。この3つの物語がローザの家庭で起こる悲劇で合致する。感想は最高。そんな単純な言葉になるが、アレックス・ガーランドは天才だ。


「昏睡(コーマ)」昏睡状態にあると悟る主人公の移り変わりや、それに気付いてから、現実社会を見る視点、そこから始まる新たなこと。目を覚ますことは死ぬこと。本当に今という現実は、現実なのか、夢なのか。原文で読んでいない分、この作家の奥深い所までは知れないが、この作品も、人間の内なる部分がかいま見れて面白い作品だった。
映画「エクス・マキナ」英国インディペンデント・フィルム・アワードの脚本賞・監督賞をダブル受賞したほか、第88回アカデミー脚本賞にもノミネートされた監督処女作。確かに、奥へ奥へと進む人間と、AIの関係性に芯から震えさせられた。
ダニー・ボイル監督との脚本家としてタッグを組んだ映画作品。単なるホラーでゾンビ物、ありがちな感染系のパニック映画でしょ?と言われれば「はい」と肯定はする。が、単なるというところでしつこく反対したいほどの出来であることは間違いない。それは、映像も、音楽も、ストーリーも。
カズオ・イシグロ氏の名作を脚本として加わった映画作品。原作者のカズオ・イシグロとともに、製作総指揮として加わっている。