B787型機/ドリームライナー
@羽田空港
2011年11月12日
車はエコカーが全盛の時代、船もエコシップ、住宅までエコ住宅になっている昨今、旅客機のエコ版といえるのがボーイング社の次世代旅客機、B787。日本企業の技術が内部にまで入り込み、第1号機の納入が全日空ということで、日本との関わりの深い機材としても話題だ。
そんなB787が、遅れに遅れてようやく就航。まずは、羽田と岡山/広島を繋ぐ国内線からということで、羽田空港に見に行った。この日の天気は、都内から富士山が見えるほどの好天。海の中にある羽田空港も、空が怖ろしく澄んでいた。気持ちいい時間を過ごす。ぼくの待つB787は、岡山から11:30に羽田に着く便。それまで、大好きなトリプルセブンを眺めながら、ぼんやりと過ごす。
嵐がペイントされた鶴丸のJALが飛び、スターフライヤーが黒光りする。スカイマークは福岡に行くのかな?札幌かな。飛び立っていくそれを見ていると、手前にエアドゥが見えた。国内線の滑走路とはいえ、なかなか種類も多くなったものだと、、、。
と、なにやら左から、おそらく第1滑走路に降り立ったのだろうB787がゆっくりこちらに向かって来るではないか!え〜、そっちなん!とがっくり。それまで、降り立つ飛行機を見ては、カメラのアングルやズームを調整していたのに。これって、どこかに調べる術はあったのだろうか。そう言えば、あまり大きなカメラを構えた人がいなかった。しまった、「マニア」の動きにもっと注目して、察知すべきだったと反省。とはいえ、ゆっくりとこちらに向かってくる787は、ピカピカに光っていた。サムライブルーのようなペインティングがどうも馴染めないが、それでも翼がトンガリ、「お顔」も非常に端正に見える。
それまでトリプルセブンが駐機していたぼくの目の前のゲートに入ってきた。中型機なので、ちょっと「小さっ」と思ってしまう。
コンパクトで低燃費。まるで「軽」のような謳い文句の787。だけど、中身広々、とまでいうのでまさに軽だ。だけど主流になりうる要素をたくさんもっている。外見ではカーボン素材云々は分からない。しなる、という翼のしなやかさも分からない。が、エンジン後部のギザギザは分かる。う〜ん、このギザギザ、なんとも言えず好きだ。
787を待つ間、羽田空港第2ターミナル、全日空のカウンターの横にある「787ミュージアム」(2012年1月31日まで)に行っていた。小さなブースに、787の機内を再現した模型が置かれている。開放感が増した機内の様子。キャビネットが大きくなり、窓も大きくなった。展示されていたビジネスクラスシートに座って、横のスイッチを押す。グイ〜んと背もたれとフットレストが動き、「このまま寝そう」という状態に。
そのミュージアムで配っているパンフレットによると、787とは、正式に?以下のような利点がある。
■計量・高耐久のカーボン素材
■揺れを抑える自動制御システム
■静音仕様エンジンで騒音を低減
■気圧高度を抑えた快適な乗り心地
■開放感あふれる客室空間
■整備回数とコストを大幅ダウン
■燃費効率を高めて排ガスを削減
この次にB787が就航するのは羽田とフランクフルト。年内には伊丹と羽田間にも就航するらしいので、今度の帰省は787かな、と期待したりして。ただ、もくろみではボーイング社の売れ筋機になるといわれるので、数十年後はこの機材が普通一般だったりするかも知れない。それを期待しながら、純国産の旅客機ができるまで、愉しみたいな、と思う。