British Airways Speedbird Heritage Centre
ヘリテージ・コレクション
@ロンドン
2024年8月14日
ヒースロー空港、第5ターミナル。ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のクルーが乗るバスでBA本社ビルへと向かう。このツアーに参加するには、事前に日本からメールで予約を入れる。料金は無料。メールすると、以下の様な詳細とパスが添付されて送られてくる。
transportation between Terminal 5 and here (Waterside)
●Shuttle buses BA1, BA3 and BA5 depart from bus stop 29 on the Arrivals(ground) level at Terminal 5.
● journey time seven minutes
バスは、普段観光で通ることのないルートを進み、ウォーターサイドへ。本社スタッフやCA、もちろんパイロットの姿もある。ガラス張りの気持ちのいい本社ビルだ。東京でいえば、天王洲アイル?なんとも、旅客系の会社の本社ビルといった感じを受ける。わくわくする。
受付で参加者であることを告げると、パスカードが渡され、そこからアテンドしてくれる人が、色々と説明しながら展示室へ。
モデルプレーンの数が凄まじく、それも、過去の遺産を展示しただけあって、BAの、というよりも航空機の歴史そのものが垣間見れる。説明してくれるのは、元パイロットで、現役を引退したおじいさま。「質問があるときは、大きな声で言ってくださいね、耳が遠くなってきてるから」と冗談をかましてから、過去の、それはまだ、今のように快適な飛行が出来なかった頃の苦労話から始まる。詳しく、話したいことが溢れているといった感じのそのおじいさまは、いろんな資料を広げながら話してくれる。時々、ジョークを挟みながら。
コンコルドでの体験談。トイレにも行けない過酷な飛行。過去のスターパイロットのエピソード。国家を背負ってBAがたどってきた道。今のBAのロゴが決まるまでの素案や、ブリティッシュ・カレドニアンの尾翼マークのかっこよさ。もちろん、CAの制服ギャラリーもあり、コンコルドのシートを初めとした実際のシートも展示されていて、本来ならそこに座ったりもできる。が、この日、説明をしてくれたおじいさまは、どんどん過去の歴史を話してくれ、時間が過ぎてゆき、そこからウィンブルドンに移動してツアーを予約していた私たち家族は時間がなく。最後は、慌てて本社ビルを後にしたが、やっぱり、現役で働いている本社ビルの雰囲気というのはいいもので(実際に、そこの社員で仕事をしていたら、嫌な気分になるのだろうが)それだけでも、このツアーに参加する意味はある気がする。もちろん、展示されているものはほとんどが非売品で、記念メダルや貴重な写真の数々は、飛行機好きにはたまらないモノばかりだ。
※説明の間、ずっとビデオを回していたので、帰国して見返してみると、え、ああ、ここで説明してくれてたものは、こんなところに展示されていたのか、なんて新たな発見もあったりして。