10年前のこの日(誕生日)、秋晴れの祝日に、息子は産まれ、元気に育ってくれました。あの日の世田谷は、普通にのんびりとした祝日で、私は産まれてくる息子をまだかまだかと待ち焦がれていて。あれから、はや10年。本当に早い10年でした。どんなところへ行っても笑顔で、ものおじしない息子の性格は、君の大きな武器だよ、という親からの気持ちを、私は手紙にして渡しました。誕生日は、ホットです。同時にウォームです。ろうそくの火を一気に消し、今年一年間は〈とにかく、たのしい一年にしたい〉と抱負を語り、プレゼントを抱きかかえて眠る、息子。その寝顔を見ていると、10年という親になった私の日々に、本当に感謝しました。今も、少しずつ親の知らない世界で息子は生きていて、これからは、そういう彼の世界がどんどん広がっていきます。その世界に、親の私ができることは、どんどん狭まっていきます。そんなことは承知の上で、だけど、これからも親であることに、とてつもなく感激のホットな気持ちが湧いてきます。

誕生日はホットだ
(10年たったか、と思った)