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ブラジルの南、パラナ州の州都であるクリチバ。都市の名前がコトバとして意味を持つことは少なくない。例えば「京都」。なんとなく、都市名というよりもコトバとしてイメージが沸いて来る。このクリチバもそんな都市のひとつ。どんなイメージを持つのか。というと、「エコロジー都市」である。
ブラジルでは首都ブラジリアに次いでの計画都市のひとつ。公共バスのルートと一般の道路を別けた「渋滞のない街づくり」や、ゴミの分別が環境保全にどれほど重要化を教える啓蒙システムと実践、さらには、街中から「段差」をなくそうとする「ユニバーサル・デザイン都市」としての顔。さまざまだ。コンセプトは、人間と自然との共生。自然発生的に発達したサンパウロやリオ・デジャネイロではなしえない「ゼロからの街づくり」ゆえに可能となった「理想」がある。人口は175万人、高原にあるこの街は、優しい。

クリチバ