哺乳類の中で最速、時速100キロ以上で駆け抜けるチーター。語源はどうもヒンディー語らしいですが、やはりチーターと言えばアフリカのイメージがあって。サバンナを駆け抜ける様は格好がいい。

そんなチーターに準えた世代が現代のアフリカを変えようとしている。21世紀に入ってグローバル化が押し寄せ、携帯電話・インターネットが急速に広まりつつあるアフリカ。冷戦後に相次いだ紛争も多くは一息つき、石油や希少金属などの資源開発を目指して外資が拡大。アフリカ(サハラ以南)の経済成長は年5%を維持しているという時代の波に乗るアフリカの若い起業家たちがいる。彼らのことをガーナ人経済学者ジョージ・アイッティが提唱した「チーター世代」と呼ぶらしい(朝日新聞より)。

チーターのようなスピードで、変革を目指す新世代のアフリカ人「チーター世代」。彼らの多くは留学し、欧米企業でキャリアを積んできた。金融危機の影響で欧米でのビジネスが縮小していることもあり、アフリカに戻り、チャンスを見いだそうとしているのだ(NHKクローズアップ現代より)。

チーター世代が集まるアフリカ最大の経済大国南ア。ヨハネスブルクはそういう面でも注目を集めている。W杯開催で沸いているこの都市で、アフリカの持つ「古い体制」をどう切り崩していけるか。中国、インドと市場は広がりつつあり、「最後の市場」と言われるアフリカの、根底が俄に沸き始めている。

2010年6月13日記