笹塚で人気のカジュアルなイタリアン。トラットリアとオステリアの間ぐらいに位置する食堂で、ランチはもちろん、ディナーでも気軽に楽しめる人気店だ。全国にあるグループ店舗の中でも、この笹塚の本店は、「創業以来40年間、グループの一号店としてキャンティ独自の味を支え続けて」いるという(ホームページより)。特に、この本店の人気が高いのは(休日は、予約がないと入れない)、「本店にしかない創作性にあふれたメニューが豊富に揃って」いて、「イタリアンに、日本人の食感覚に合う和のテイストを加えたオリジナルの」メニューが豊富だからだろう。店内は、ローマのコロッセオあたりの裏道にひっそりと佇みながらも、客たちはワイワイと楽しめる雰囲気。40年いう歴史も感じられる重みが、最近できたシンプルでおしゃれな店内との違いを見せつける。
この日は、まず、こぼれスパークリングワインから。1杯630円という価格帯が「食堂」という感じだ。サービスのパンとフォカッチャ、カリカリパスタもおいしい。つまみに、今ではフードトラックの定番となったロングポテト(800円)を。ケチャップとこだわりのお塩でいただく。そして、ムール貝のエルバ島スタイル。こちらも定番にして安定のお味。これが650円というところがうれしい。パスタはシラスのペペロンチーノ(1,380円)を。安定の味に、シラスが実にいい。濃いめのペペロンチーノにあっさりのシラスがたっぷり入って、一緒に食べるとやみつきになる。ピッツァは山盛りキノコがおいしいキノコピッツァ(1,400円)を。もちろん、ピッツァがおいしい店なので、このクオリティの高さはさすがだが、すべてのメニューにどこかなつかしさを感じる。味付けが絶妙だ。スパークリングワインから生ビールに変えて、ぐいぐいと飲みたくなるような味のメニューを注文したことになった(結果的に)。これ以上ない普段使いのイタリアンだけに、名物のサラダや肉料理をこの日は注文しなかったが、それらももちろんおいしい。

【イタリア式食堂】
キャンティ本店(CHIANTI) @笹塚

2023年1月7日

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