小さな町の小さな駅

小浜線・松尾寺駅(舞鶴)

誰もいない無人の駅に、数時間に1本の電車がやってくる。
この、リズム。そんな光景。だからこその雰囲気。
小さな町の、小さな駅には、淀みではない安定した停止がある。
そこを、切り裂くでもなく、急かすでもなく、
とても自然に入ってきては出てゆく生活がある。
一日の区切られた空間は、色濃く、
季節や公転する地球の細部にわたる変化まで見えるように存在し、
夏至のヒルマは長い。なんて、物思いにふけったり。

ホッと、する。風があり、柔らかい音が吹き、深呼吸して、
また、やれる気になれる。