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学校の現場に地域社会が加わる。これを聞くと「あ〜」とか「PTA?」など。前からあったじゃないかと思う人も多いだろう。が、このコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、3年前に導入された新制度で、ここに来てようやく成果が出てきたものだ。

何が違うのかというと、公立学校の「運営」において保護者や地域住民が直接意見でき、教育委員会も一緒になって学校作りをしていく点だ。これまでは、「地域」が手助けをするという感のあった学校運営を、もっと言うと、教育委員会が怖くて学校内で留めようとしていた「事実」を、地域住民も一緒になって受けもとうというもの。それぞれの地域の意向やニーズをふまえた画期的な学校運営として期待される。

子供側からすると、直に触れる世界(「家族」「学校」「友達関係」「地域社会」)が、ひとつにまとまって存在することを意味し、みんなで包み込んでくれる安心感にも繋がるのではないだろうか。

やれ親のせい、いや学校のせい。そんな誰か任せでたらい回しにしてきた子供の教育を、みんなで包み込んでいく決意の表れでもある。

コミュニティ・スクール