大哺乳類展が、特化して出来た特別展の大地のハンター展。
2020年の春に開催予定がコロナの影響で一年延期となり、
この春、開催された(完全予約制)。

”生命活動の礎ともいえるエネルギーを得るための行動「捕食」に焦点を当て”
太古の昔と現在、またはハンター達の生きる場所、
さらには、大きな動物から小さな昆虫まで、
なるほど、どれも面白く勉強になる。

映像と見事な剥製を前にして
子供から大人まで大満足の展覧会となっている。

パッとイメージできる草原のハンター達。
ライオンやチーター、ハイエナといったサバンナを舞台として
生き残る動物たちの展示は、言わずもがなで見事だ。
また、草原だけではなく、木の上、そして岩場。
生き残るための力を目の当たりに出来る。

展覧会の構成としては、
「太古のハンター」から始まり、
「大地に生きるハンター」
そして「ハンティングの技術」。
最後に「フォーエバー・大地のハンター」という
4つのチャプターに別れている。

特に、ハンティングの技術の章は興味深い物が多かった。
自分の舌をミミズに見立てて大きく口をあけて餌を待つ亀、
ルアーフィッシングさながらの
水面に小さな虫を泳がせて
それを狙い来る魚を食べるササゴイ
目を使わず触角で獲物を得たり
舌を伸ばして食べたり、と様々。

蜂は、獲物を差して酔っ払った状態で保ち
いつでも新鮮な状態で食べたり
そのふらふらした獲物が巣に帰るまで追跡して
巣を丸ごと襲ったり。

好き嫌いの大偏食動物(アリクイなど)という切り口も面白かった。
全体的に、お勉強という範疇を超えて
同じ、地球上に生きる物から見る「力」を
ありのまま伝えてくれるのが
この展覧会の最大の魅力だ。

最後は、最も残念なハンターとして人間を取り上げ
毛皮のために絶滅においやるなどの
人間のハントの仕方に警鐘を鳴らして終わる。





















































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Hunters on Land
大地のハンター展

@国立科学博物館
2021年3月25日(木)