第三国定住
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世界中で起こっている紛争や政治弾圧などで「周辺国」に逃れた難民を対象に、当事国以外の第三国に定住の地を認める制度。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が作った推薦リストをもとに、第三国が難民キャンプなどに調査団を派遣。難民本人と面接して意思確認後、新たな生活環境で生きていけると判断されれば受け入れる仕組み。(参照:朝日新聞)
年間数万人単位で難民を受け入れている欧米諸国に比べ、日本は数人から数十人が現状。このほど、政府はこの「第三国定住」の導入を決めた。年内に人数枠も決め、具体案をまとめる方針。アジアでは初めてとなる試みだが、日本の難民政策はしばしば「閉鎖的」と言われてきただけに大きな転換点になると期待されている。
世界中に難民キャンプがどのぐらいあるのか。そしてそこで暮らす人の現状はどうなのか。遠い国のドキュメンタリー映像でしかなかった「日本人」にとっても、身近に感じられる転機になるかも知れない。紛争や政治弾圧。今の世界を映し出す一つの顔になっているのは間違いないのだから。