ダナンは、なんとも現在進化形の街だ。北のハノイ、南のホーチミン。その間に存在するダナンは、これからますます都会になっていくだろう、第三の都市。ベトナムと欧米が混在する。まずは、シンボリックなドラゴン橋(ロン橋)。吊り橋の曲線にそって、金色の龍がくねくねする。顔部分の目は「ハート」だ。だからか、とても愛嬌のある面となっている。その橋がかかるハン川は、結構大きな船が行き交うほどの大きさ。色は、大雨の後だったことも関係してか、真っ茶色。それが、どこかサイゴン川を思わせたりする。
もう一つのシンボルは、ピンクのダナン大聖堂。中には入れないが、外観だけでも実にフォトジェニック。アオザイを着た観光客が歩いていたりすると、まるで京都の花見小路で体験舞子をしている人にあったような気分。シャッターチャンスとなる。その近くにはハンマーケットがあり、扇風機だけが回り、決して綺麗とはいえない市場が、実に活気に溢れている。とにかく安いとあって、現地の人と観光客が入り乱れている。
後は、チョコレート(最近、ベトナムではチョコレートのレベルが高い)や、雑貨など、日本人向けに展開する店も多く、手頃な値段でおしゃれなモノが手に入る。お店はホイアンにも多いが、ダナンの方が粒揃いだと感じる。買い物よりも食べるところ。こちらは断然、ホイアンよりもダナンの方が充実している。ちょっと道が広めで、車やバイクが多いので、歩くのに疲れるが、それを耐えれば、いろんな料理が楽しめる。日本の「ラーメン」はもちろん、イタリアンピッツァ、アメリカンフードにホテルレストランではちょっとリッチにシャンパンも傾けられるし、それに見合った料理もある。もちろん、ベトナム料理もあって、ザがつくほどのベトナムらしい店構えの料理店もあるので、そこに埋没するのも面白い。
とにかく、ホイアンに続く海沿いはリゾートホテルの建設ラッシュ。これからますます発展するだろうこの街の、青田買いとしては、もう時期が来ていると思われる。