デザインの解剖展
Design Anatomy Exhibition
21_21 DESIGN SIGHT in 六本木
2016年11月12日(土)

今、世の中に溢れているモノを、分解してみる。身近なものから世界を見る方法はいくつもあって、それをデザインという物差しで考えるだけで、とても面白い。その細部を知って、出来上がったモノを再び見ると気づく点。大量生産され、消費され、ゴミになっていく過程で、一つ、新しい視点を加える今回の試みは、それが大事かどうかを越えて興味深い。でざいん「あ」に続く、大人気の展覧会というのが頷ける。

断面図はどうなっているのか。袋やパッケージになる前には、どれだけのデザインがあるのか。人形の骨格は?繊維の奥の奥は?同じ形から見えてくる「できあがりの違いは?答えを刺激する問いの数々。

この展覧会の説明書きは、文字が多く。それを全て読むと時間がかかります、というご注意がまず成されている。お急ぎの方は、サマリーを!という誘いも面白い。

まずは〈きのこの山〉の解剖から。

パッケージデザインのジオラマや、キノコの形状、色味に至まで

次は〈明治ブルガリアヨーグルト〉の解剖。

一つのパッケージの中にある文字情報は実に様々。それを、いかにわかりやすく、明確に、それも美しく配置するか。インデザインなどでいうところのレイヤー分けのような分解は、小さな展示卓を回っているだけで面白い。特に、ひとつの容器の中に、どれだけの「ヨーグルト」がはいっているのかのスプーン展示は面白かった。

3つめは〈明治ミルクチョコレート〉の解剖。

この板チョコを模したパズルゲーム?を息子は気に入り、800円で購入。元通り入れるためにピースをいじりつつなかなかクリアできず。とてもビターなチョコゲームになっていたり笑

4つめは〈明治エッセルスーパーカップ〉の解剖。

最後は〈明治おいしい牛乳〉の解剖。

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バニラアイスの量に驚き!この美味しそうな質感をだしているのは、一体何だろう。まずは、商品の写真、そこにフォントと色を組み合わせ違いにパッケージデザインを行って、最後は印刷(色の乗せ方)。この普及しているデザインは、やっぱりハッとくるほど仕掛けが多い。なのにシンプルに見えるところがあっぱれ。

大きな牛乳パックの奥には、カスタマイズできるパズル?自分で文字をおいてみて、実際に○○牛乳がつくれる。息子は、混み合った中、順番に並びつつ、ほしいひらがなの一文字を狙って奮闘していた。そんな楽しい仕掛けが、満足ポイントだ。