真冬の土曜日にもかかわらず、天気がよくて暖かかった。ほどよく空いていたので、久しぶりの東京ディズニーランドは想像以上に満喫できた。
オープンから30年、目の行き届いた感じはオープン当時から変わっていないのだろう。古さや傷みは隠せないが、夢の国というだけあって、そんなマイナスイメージは払拭。観る、食べる、愉しむをハイレベルで提供してくれる。
お酒を出さない夢の国。ディズニーシーよりも子連れはやはり多かった。7つのテーマに別れたどこもが、非常に「エンターテインメント」。笑顔と親切、丁寧でできあがっているサービスの徹底にも、改めて感動。各アトラクションに顔を出すスポンサー企業も、ロケットUSAにJALのロゴという不一致もまた見事にかわいかったりもする。
入り口では手荷物検査がある。笑顔の警備員?はディズニーランドの始まりを思わせる愛想のよさ。小さい子供を連れていた私にはキャストと呼ばれるスタッフの多くか微笑みかけ、話しかけてくれる。子供もまた、それに応えたり、気分が乗らなければさくっと無視をしたりする。その一つひとつにはらはらする親の、私。
シンデレラ城がある、というのがここの最大のインパクトだ。やはりランドマークになるものが、これだけのハイレベルで存在すると心強い。
アーケードを抜けると、真っ青な空にコントラストをもって城がお目見えした。1歳3カ月の息子もぼんやりしながら見とれていた。
その息子が、見とれたというよりも、はらはらしながら見入ったのがパレードだった。
ディズニーランド=パレードといっても良いぐらいの質・量ともに大満足のこれ。息子は、その色に、音楽に、そしてパフォーマンスに、言葉なんて要らない根底の部分に響くのであろうを何かに、強烈に虜にされていた。そんな息子を見ていると、改めて、ここのすごさを感じる。
ミッキーの家やグーフィーの家は90分待ちがざら。息子は耐えられないだろうな、とその雰囲気を楽しむことに専念する。
子連れだと、キャラクターに触れやすい。これは確かにそうだった。キャストの方から声をかけて来てくれる。そのあたりも、やっぱり夢の国だ。結局息子はミニーにハイタッチして握手し、グーフィーには後ろから驚かされて、シャツの中に顔をぐ〜っと入れられていた。
それにいまいちの反応をするというか、無反応に近い感じでぼんやり見てたのも、息子らしいな、と親は思ってみたり。
そう並ばずに、幼児でも楽しめるのはイッツ・ア・スモール・ワールド。世界はひとつ、と繰り返され、世界中の人や動物や建物がぐるぐると回っているのを見て、息子も、心のどこかにイッツ・ア・スモール・ワールドを植え付けてくれるとうれしいな、と親は思う。
関西弁、九州弁、東北弁。日本全国から訪れていることを再認識させるお土産物屋は、商品が出されたら一気になくなるという有り様で。一つが平均して1300円ほどなので、いったいいくらの売り上げがあるのだろう、と夢の国らしからぬことを考えてみたり。
時期の問題なのか、思っていたほど中国の方や韓国の方が多かったという印象はない。香港があるから?かな。