賛成なのか、反対なのか。
YES or NO。
このどちらかを意思表示するのが、
古代から続く民主制の基盤のようになっており、
その結果から「みんなの意見」を導き出して決めていく。
ただ、そう簡単にはいかない、という事情は確かにあって、
どっちともいえないから、
投票しないという構図があった(かもしれない)。
つまり、一票を投じる賛成と反対でもない、
どちらでもいい、とみなされてしまう行為。
その意見を数値化しようとする
「どちらでも『ない』」という選択肢を加える。
先日、2019年2月24日に投開票された沖縄県民投票。
「アメリカ軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐり、
名護市辺野古沿岸部の埋め立てについて
賛成か、反対か」に加えて「どちらでもないか」。
結果は、
反対が72.2%(434,273票)、
賛成が19.1%(114,933票)、
どちらでもないが8.8%(52,682票)だった。
投票率は52.48%。
投票資格者総数(1,153,591人)。
みなされてしまう票としては、
投票しなかった47.52%の票は、
どちらでもいい、ということになって、
賛成にも反対にも「足されて」しまうから
議論が進まないんというところもあるんだろうが。
どっちでもいいよ、ではなく、
どちらでもない。
じゃ、それはなんなんだ?という意志が多岐にわたって、
それらを拾って議論して、あるべき方でしっかり答えが出ることを祈って。
この、どちらでもない、という選択肢は、
今の時代を表し、これからを繋ぐように思える。
2019年2月25日記