EAST LONDON - BRICK LANE and SHOREDITCH -
イーストロンドン/ブリックレーン、ショーディッチ アート散歩

@ロンドン
2024年8月11日


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シティ・オブ・ロンドン、中心から東側にあり、テムズ川の北側をイーストロンドンと呼び、昔は貧困のイメージから治安も悪かったが、再開発が進んで、今や、ファッションや音楽など最新のロンドンカルチャー発信地となっている。

そんなイーストロンドンにあるブリックレーンとショーディッチ。この辺りのハイライトは、なんといってもグラフィックアート。バンクシーをはじめとするアーティストが、壁面を中心にアートの花を咲かせている。

アート散歩には、欠かせないエリアだ。

丁度、2024年の8月は、バンクシーが立て続けに8作もの作品を発表した時期で、その中の一つ、「バンクシー モンキー」はここブリックレーンに描かれた。

まずは、セントラルラインでリバプール・ストリート駅へ。そこから、歩いてサンデーマーケットのエリアへ行く。角ビルの眼だったところに、丸亀製麺があった。ロンドンのダブルデッカー、そして黒いタクシーがなんともシンボリックだ。理髪店も、英国紳士を迎えるだけあって、古き良き美しさのある店構えだ。

サンデーマーケットを抜けると、ちらほらとグラフィックアートがある。彫刻も点在して、なんともアートなエリアだ。まずは、オールド スピタルフィールズ マーケットへ。フードはもちろん、自作のアクセや帽子、Tシャツなどセンスのあふれる商品が屋台形式で店を出している。いい匂いとアートな商品。この混在が心地よいマーケットだ。

そのマーケットを出て、ブリックレーンへ向かう。バックヤードマーケットを目指して歩いていると、さすがはストリートアートの聖地。落書きではなくアートであることを証明するだけのクオリティはもちろん、その多さ(長さ)が目を引く。それらは、情熱をもって作りあげられた作品であり、誰かが汚した(落書いたもの)ではない。

こんなにも雑多としているのに、不思議なほどの統一感があり、誰かひとりの手によって「きれい」に整えられたものではないだけに、圧倒的なパワーを感じる。バンクシーは、その中でも、なかなか描きにくい高架橋に、ぶら下がるモンキーを描いた。

日曜日ということもあって、賑わいは最高潮で、世界中からの観光客で混雑していた。そんな中で、地元で有名なのか、大行列を作っている店があり、そこで、どうやらサイン会があったようだ。

バックヤードマーケットは、個性的な店が並ぶ。アーティストが自分の作品を持ち込んで直接売っているので、お客さんとの話も弾んでいた。路上で音楽を奏でる人たちも、とてもレベルが高い。

ブリックレーンからショーディッチへ向かう。こちらにもバンクシーはあって、彼の作品だけ透明のボードで保護されていた。途中、スーパーでビールを買って、飲みながら歩く。ストリートアートが密集したエリアで、写真を撮っていると、地元の人が「ストリートアートが好きなのかい?」と話しかけてくれ、色々と話していると、あそこにインベーダーがある、下ばかりじゃなくて、上にも目を向けて探すべきだ、なんて教えてくれる。

この日は晴天、歩いていると汗が吹き出し、路地裏に入って休憩しながら散歩していると、あ、こんなとこに、こんな絵が!という発見が多々あった。

ロンドンの街は、チューブよりもダブルデッカーの方が移動しやすいが、特に、ここイーストロンドンは、バスを利用するのがいい。

午前中から夕方まで、ぶらぶらと歩きに歩いて、それでも、まだまだ消化不良というほどにアートの量がすさまじい。

夕方、バスでホライズン22へ移動して、展望台からロンドンの街を眺める。このエリアの締めとして、この展望台は、実によかった。


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