整備されたJR原宿駅の真ん前に新しくできたwith Harajuku。その三階にあるのがこちら。英語のEATとITALYという2つの単語の組み合わせたEATALYは、世界中の人々に最高品質のイタリア食材を知ってもらい、優れた食文化を促進するというフィロソフィーの元、2009年、日本第一号店として日本橋三越店内に出展した。とにかくイタリア食材の品質にこだわり、現地でも高級スーパーとして知られるだけに、アンティパストから素材の良さをうかがわせる。

前菜にはパルマ産の生ハムを。そこに添えられたニョッコ・フリットが美味だった。これは少し驚きの味といってもいい。日本人の口にこれだけあい、ここまでオリジナリティがあると、ついついリピートしたくなる。もちろん、生ハムには泡を合わせて頂く。兎にも角にも、この開放感溢れるテラス席で頂くイタリアの味というのに、満足度は急上昇する。目の前の神宮の森が、都会のオアシスを演出していた。ピッツァは、定番ものにするか、こだわりにするか。ここは悩みどころだが、こだわりの逸品にして大正解。焼き上がってからトッピングされたルーコラが、ドレッシングと相まって衝撃的で、小海老とヤリイカが馴染む。そして何より、トマトのフレッシュ感がたまらない一品だった。パスタは鴨肉を。平打ちの生パスタにうまくからんで極上の味になる。ここで、二杯目のワインは、赤をチョイス。MASIのCAMPOFIORINを。イタリア品種なのでよく分からないが、コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラを使って、滑らかでスパイシーな味わい。鴨肉によくあった。

雰囲気、素材、そして味。ワインも手伝ってか、秋晴れのお昼にテラスで味わえたこの時間は素晴らしかった。