エモ消費


モノを消費するだけではなく、体験や経験を商品するコト消費へと大きな流れが生まれて久しい今、エモ消費という言葉がちらほらと言われ始めている。

クリアで高画質の写真に慣れた世代(Z世代)が、昭和のフィルムカメラに感情が揺さぶられる。なんか「エモい」そんな消費がエモ消費の代表例ともいわれる。音楽フェス時代はコト消費だが、そのフェスにくわえて一体感やコミュニケーションが深まって感情が動かされれば、それもエモ消費と言われる。

つまりは、消費することでemotionalになる、もしくはemotionalだから消費する。そういう消費を言う。

機能やデザインで消費するモノ消費、形には残らない体験や経験を消費するコト消費のさらには上、機能やデザインではなく、それを「手にすること」で、もしくは「体験することで」、感情が動く、心が揺さぶられる、楽しい、うれしいという気分を買うのが、エモ消費ということになる。

なので、モノ消費の中にもエモ消費はあり、コト消費の中にもエモ消費はある。これを特別にコトバにする必要性は、よく考えると薄いかもしれない。20年前も、心が揺さぶられるから消費していたのだから。

ただ、このコトバが今を現わしているのは、日本の人口が減り、単なるモノを大量生産しても消費しきれないという現状に直面する中での、新たなマーケットだからだろう。

2025年10月12日記