Meiji Yasuda J1 League
FC東京 vs 鹿島アントラーズ

@東京スタジアム
2021年10月23日(土)



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コロナ感染者もだいぶ減り、秋晴れの晴天に恵まれたこの日、味の素スタジアムには「サッカー」を見る環境が整ったように見えた。次節からは鳴り物が解禁。まだ声は出せず、座席も2つ飛ばしのコロナ仕様だが、この「静かな中」での観戦も、慣れてきた、ようにも思えた。

試合開始前、長友佑都は、観客に向かって吠えた。東京から世界に旅たち、インテルでレギュラーをはった名プレーヤーは、精神的支柱としても期待されている。が、実際にプレーを間近で見ると、倒れない、ぶれない、強さ、が見られて、さすが、の一言だった。

チャントのない試合下では、選手の声が響き渡る。長谷川健太監督の声も、聞こえてくる。だけ、ではない。走る、とまる、攻める、守る。すべての動きが音になって伝わってくる。

特に、ディフェンダーがボールめがけて足を出し、ボールが激しくはじくように音を出すのは、プロ選手のパワーとスピードが生み出すなんとも言えない響きになる。

ゲーム展開は、東京としては決してうまくいっておらず、結果も負けではあったが、この秋晴れの中、健太監督を見て、長友のプレーが見られて、アダイウトンのスピードを目の当たりにできたので、本当に楽しかった。

来シーズン、松木に注目が集まるだろうが、穂高や林といった怪我から復帰に期待しつつ、ケンタトーキョーとチャントしたい、と思いつつ、スタジアムを後にした。