フィルターバブル

2011年にイーライ・パリサーという人が出版した同題の著書『The Filter Bubble』で提唱。フィルターバブルとは、ネット利用者個人の検索履歴から分析・学習した結果、つまり「その人」が見たいであろう情報が優先的に配信されること。情報の偏り、とも言われる。辞書を引いたり、図書館へ行って「調べる」というのは減り、簡単に手のひらで情報が入手される時代。スピーディーになり、その結果、りょうかい、を、りょ、と打ったり、ドラマや映画を倍速で見たり。とにかく、多くの情報を短時間で流し込む時代をネイティブで生きる若者には、いろんな懸念もあるという。特に、このフィルターバブルは、自分の好みのある情報のバブル(泡)の中に閉じこもり、〈興味がないと推測される情報から隔離される〉ということ。このまま、個々にフィルターバブルの中にいるとどんな未来になるのか。今を表すコトバだと思う。

2022年6月28日記