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藤子・F・不二雄ミュージアム @川崎市
2013年02月09日

小田急とJRの登戸駅から川崎市の市バスが直通バスをミュージアムまで通す。バスは、一台一台テーマになっているキャラクターがいて、ぼくの場合、行きは「オバQ」カーで、帰りは「キテレツ号」だった。オープンして1年、日にちと時間を指定して、「ローソン」だけでチケットが買えるという、東京の三鷹にあるジブリの森と同じようなやり方。元々向ヶ丘遊園という遊園地があった一角にできた施設。出来た当初は、ドラえもんをはじめとする藤子不二雄ワールドだけに予約が取れない状態が続いたと言う。


入館するとまずスタッフがディズニーのアトラクションよろしく、元気よく?なりきって?説明してくれる。展示室から始まって、イヤホンガイド(おはなしデンワ)を使って、そこは撮影禁止で云々。大人の入館料が1000円と、市の施設?だからかどうか、展覧会よりも安いの文句は言えないが、何となく中途半端は印象が残った。(裏技なのか、まず展示をすっとばしてカフェの整理券をとってからゆっくり回るのがいいのも。ぼくの場合、普通に展示を見てから3階のカフェまで行くと、80〜90組ぐらい待ちがかかっていて、あきらめたので)。

入館してまず展示室へ。名作がずらりとならんだ原画の数々。二階に上がると、4色の綺麗な原画もある。パーマンのコピー人形のシールがはってあるのは複製。それ以外は、本物ということらしい。藤子・F・不二雄になる前、二人で描いたオバQは普及の名作だ。そこからパーマン、ドラえもん、キテレツ百科、エスパー魔美と名作を生み出すF(藤本)先生。片やA(我孫子)先生は怪物くん、忍者ハットリくん、プロゴルファー猿などタッチの異なるマンガを。この二人が、たまたま近くに産まれて、転校を機に出会って、意気投合して、手塚治虫にあこがれて、という奇跡が、今のアニメ(漫画)ニッポンの基というか。

パーマンが子供ころ大好きだったぼくは、まだ訳も分からない息子(1歳2カ月)に興奮気味に教える。「夢」と「ふじぎ」と「遊びゴコロ」をテーマにしたミュージアムだけに、色使いや、2階から続くあそびの広場、はらっぱなど、やっぱり「つかむ」何かがあるようで、こどもは興奮しっぱなしだった。カフェは待ち組が多すぎてあきらめ、テイクアウトへ。ドラバーガー(680円)と四次元ポケットサンド(600円)をビール片手に食べる。1階から3階まで上がり、最後は1回のショップに下りて終了。藤子不二雄ワールド好きには堪らないグッズが一杯なんだろうと思う。ぼくは、パーマンバッジのタブレットケース(840円)を購入。岡本太郎作と言われても可笑しくないほどのフォルム!(笑) 息子は気に入ったようで、ずっと持ち歩いてはかじっている・・・。

シアターもあるが、今回はパスした。そのシアターも見て、カフェでゆっくり食べて、展示を見て、はらっぱで記念撮影してなど、その後でゆっくりショップで買い物をすると3時間から4時間はいれるミュージアムだ。ただし、入館は2時間区切りで入ってくるので、あまりだらだらしていると後ろの組に追われるかもしれないが。

FだけでAは?というところも感じるが、とにもかくにもドラえもん!という人にとっては、あの展示は価値ありかと。

世代を超えて、語れる漫画というのが、やっぱりいいな、と改めて。


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