.

.

日本人の死因は1981年からずっと「がん」がトップ。国民病とも言える状態が続いている。そこで問題とされているのが「がん難民」。高い技術が必要となるがんの治療は、専門の病院で行われ、その病院が都市部に集中していることから住んでいる地域によってかなりの格差がある。思うような治療が受けられず、病院を転々とする人を、がん難民と呼んでいる(朝日新聞参照)。

この問題を救うため、どこに住んでいても質の高いがん治療が受けらるようにと、地域の病院と連携する動きが「がん診療連携拠点病院」。全国を約360の地域に分け、それぞれに「地域がん拠点病院」をおこうとしている。また、それぞれの都道府県に一つずつ、「都道府県拠点病院」を置き、全国にがん治療の「輪」を広げる。その動きは始まったばかりで、なかなか広がらないが、そうしている間にも「難民」はさまよい続ける。出来る限り早いネットワークの完成が望まれる。

がん難民