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狭い範囲で起こる短時間の集中豪雨。これを「ゲリラ豪雨」と呼ぶ。1時間に50mmを越える大雨が、10q四方の範囲で降ると言うから、道路は川のようになったりする。原因としては、アスファルトやビルに囲まれた都市部(ヒートアイランド)で、暖められた空気が上昇気流となって縦長の積乱雲をつくる。そこに海風などの湿った空気が流れ込むと、一気に雨となって地表を叩く。近年、その頻度が増し、都市河川や下水道など水害が増えている。

最も厄介な問題は、このゲリラ豪雨は「予報」しにくいという点だ。気象庁は、2012年を目処に、このゲリラ豪雨が予測できるように取り組む。現在のアメダスや数値予報では広い範囲の予報しかだせず、それを縮めていくという取り組みだ。スーパーコンピューターをつかって、予測の解像力を2倍以上に高め、雲の動きを絞り込んで予測していく。

2012年、、、あと、5年。ここ20年で、一年間に起こるゲリラ豪雨(1時間に50mmミリ以上の雨)の回数は1.5倍ほどになっており、5年後、この回数が増えることが予測されている中、もう少し迅速な対策方法やインフラの再点検を急がないといけないという課題もある。

それにしても「スコール」という熱帯アジアを想像させる言葉が、どんどん北上しているように思えるのは、やっぱり温暖化ということなのだろうか。