ぎをんさん
2006年7月15日

ぎをんさんのコンチキチン。あつなりましたなぁ〜、なんて鴨川沿いに床が出たり、夕立があったり。京の夏の訪れを告げる祇園祭に行ってきました。
例年と変わりなく、今年も、雨。ぎをん=雨、は健在ですね。ゆかたにうちわにわらび餅。相変わらずの「つじり」の行列。変わってないなぁ。四条烏丸の大通りにデン、と構える長刀鉾。蛸薬師や六角の小道にズラリと並ぶ鉾、鉾、鉾。「てぬぐいはいかがですか〜」の女の子たちの声にかぶさって「らっしゃい、らっしゃい、オムソバですよー」の屋台群。祭りだな。優美に春を告げる葵まつりとも、秋の終わりに大時代絵巻の如く圧巻させる「時代祭」とも違った、京都の中では一番有名とも言えるお祭りです。人出の数で言うなら全国にもっと大きな規模の祭りはありますが、道幅の狭い京の街に、ギュウギュウになる率から言って、これは「気合い」を入れて行くべし、ですよ。※それにしても男も女もゆかたが流行ってますね、このごろ。

わらび餅に1,200円!にもびっくりですが、この弾力と風味、口の中でいつまでも主張する「餅」な心意気。確かに、旨いです。「めちゃ美味しいわらび餅があんねん」と教えられて行った『徳屋』のそれは、納得の味でした。
場所:四条花見小路下ル四筋目東北角

京都国立近代美術館で開催中の「藤田嗣治展」にも足を伸ばしてみたりして。エコール・ド・パリを生きた日本人画家の、奇跡の白色をこの目にしっかり焼き付けましたです。南米への放浪、そこで見たケチュアの色彩、日本に帰国後、戦争を描かざるをえなかった時代、そして、再びパリに行って「カトリック」となり、レオナールになった藤田の「完成型」の姿。この人の描く宗教画は、いつもどこか「鋭くて」、それでいて「優しい」。

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