京都市内を一望できるスポットとして(ヤンキーが夜中に暴走するスポット?)有名な『将軍塚』。昔は有料だった東山ドライブウエイ(今は無料)を登ってたどり着く駐車場が展望スポットだった。ところからちょっと登ると【青龍殿】がある。これは2014年に出来たばかりのニュースポット。見所はなんといっても大舞台(展望台)。500円の参拝料はいるものの、ここから京の山々、そして下鴨・上賀茂神社、湾曲した鴨川など、ちょっと詳しいタクシーガイドさんなんかと一緒になると、四方八方色々教えてくれる。
その青龍殿で、2016年の春まで特別公開されているのが、吉岡徳仁の「ガラスの茶室・光庵」だ。日本古来の茶室というスペースをガラス張りにして、光の屈折でカラフルに見せる透明の箱。2011年のモダンアートの祭典、ヴェネチア・ビエンナーレで模型が発表されてから5年、完成品がここで見れる。これぞ京が育んできた借景の空間。山々のみならず、光まで取り入れるアートな世界を体感するべく大晦日にぎりぎり滑り込んだ。いやはや圧巻。目に焼き付けて、宿に戻ってから色々光景がよみがえってくるあたり、十字架をガラスにして光を取り入れた有名建築家のそれとはまた違った、なんともアートな感覚が味わえる。
将軍塚へは京阪バスが期間限定で循環している他、京都駅からタクシーで2500円弱で行ける。